キャンパスに残る色彩

あなたは

この空を見ているだろうか。

コバルト色かと思えば

いつの間にか

透明なブルーに染まる、

少し雲の流れが速くて

戸惑っているこの空を。

どんな遠くにいてさえも

きっと、同じ空。

丘の上で眺めても

森の木漏れ日をたどったり

異国の緑から見上げても

同じこの空が

見れるだろうね。

この空は

決して飾らず

ありのままに

心模様を映し出す

鏡のように

見守ってくれている。

空はキャンパス

彩りをしっかりと

受け止めてくれる。

心の奥に住み着いた

小さな感情さえも。

あなたは

この空を見ているだろうか

僕は見ている

ずっと、いつまでも

見ている。