ソバージュ気分=野生の気分
「ソバージュ」っていえば
細かいウェーブと
ふわふわ軽やかな質感の
ヘアスタイル
フランス語で「野生の」って
意味の言葉
二十歳頃、どういうわけか
全く畑違いの
フランス哲学の本を
読んでいる時に初めて知った
「ソバージュ」は
たしか、
無造作感がおしゃれだった
80年代頃に流行したはず
ふわふわと動きのある質感は
思わず髪に触れたくなるような
やわらかさが魅力だった
だけど
そんな意味わかって
ソバージュにしている人は
少なかったろう
日本人は特に
流行に合わせたり
みんながしていることが
いいことだと、
価値判断をそこに
求める民族だから
意味も何も考えず
周りに合わせておくと
安心するのかな
僕は日本人だが
そういう風に
考える事ができないで
生きてきた
流行があれば
つい、それを批判して
余り近寄らないように
生きる癖が付いてしまっている
歴史は繰り返す
ネオソバージュなどと言って
周期的に注目を集める
識者によれば、
80年代のソバージュが
根元から毛先まで
「強めで細かい」パーマなのに対し
ネオソバージュは全体的に
「ふんわりゆるめの」パーマだそうだ
少し形を変えて
再登場するのは
なにもソバージュに
限ったことではなく
あらゆる流行と称するものが
新しい発想に
ゆきずまると
過去にさかのぼってゆく
いいのか
わるいのか
良く分からないけど
つまらない小細工で
時代は動いている事が多い
時折、
小細工なしの
新しい時代が
訪れる
それこそ
魅力的で楽しい