デジタル・タトゥー

ネット上に書き込んだコメントや画像などの情報は半永久的に残される。だから比喩的に、デジタル・タトゥーと呼ばれる。口コミをはじめ、投稿内容には気をつけた方がいい。さらにそのコメントに「いいね!」をつけた場合も同調圧力として、コメントが炎上した場合には同罪として扱われる。オールドメディアしかなかった前時代なら、表に出てこれらなかった人達が、誰でもヒーロー気取りになることが可能な現状がある。自己承認欲求が簡単に満たされるかもしれない。そう考えると、いい面もあるのだろうが相当のリスクを背負っていることも知っておかないと、いつの間にか警察のご厄介になりかねない。気ままに「口コミ」する人がいるけれども、読み手の心を傷つける(人格を誹謗中傷することは許されない)可能性があることまで考えてコメントするのがマナーになっていない。あまりにも敷居が低いためだろう。ネット上には禁断の林檎がゴロゴロと転がって我々の足元を埋め尽くしている。拾い上げた瞬間に自分の心にもデジタル・タトゥーが刻み込まれて、アダムとイブのように楽園から追放されてしまうかもしれない。自分の世界を壊されないように、うまく利用するのが得策なのだろう。