ドライブに連れてって

車の運転は

好きじゃないんだ

 

運転している時には

爽快感がないんだ

 

始終緊張感に包まれて

居眠りも出来ない

 

特に高速道路なんて

ストレス以外の何物でもない

ジェットコースターが嫌いなのと

同じ感覚だ

 

音楽聴いて

ごまかすしかない

 

車そのものに

興味がないんだね

 

利便性だけが

車に乗る理由だ

 

助手席が好きだ

後部座席も好きだ

 

出来れば誰かに

運転してもらいたい

 

車の手入れも

する気がしない

出来れば誰かに

頼みたい

 

灯油が燃えるにおいは

好きなのに

ガソリンのにおいは

きらいだ

 

車の運転より

外の景色を眺めたり

本を読んだり

居眠りしていたほうが

性に合っている

 

もちろん

運転が下手なわけではない

迅速な縦列駐車は

誰より上手いと言われたことがある

あまり意味のあることではないけれど

 

AIが自動運転する

時代が来たら

どんなにいいだろう

 

AIに言うだろうね

「ドライブに連れてって」

 

そう遠くないはず

 

そう思いながら

仕方なしに

車を運転している

 

AIの自動運転なら、

後部座席にすわって

居眠っていられるよね