ブルー・オニオン
空っぽの
コロナ・ビール
瓶の向こうに見えるのは
ディオール・オム・コロンの
透明なプライベート感の漂い
オリバーピープルズの
サングラスが揺れている
自由にならない太陽の光に
恣意的な戸惑いを繰り返し
二頭の馬が支える水晶玉を
手のひらにのせて眺める
そこに映し出されるのは
未来の象徴秩序かもしれない
水晶を手放してカオスに
戻るがいい
象徴秩序とカオスの悪循環
その現実を
乗り越えることこそ
サングラスを外して
未来と対峙できる
唯一のまなざし
どの道を歩んでいくかは
自分で決めるしかない
(No. 2500.)