プレゼント

それは

贈った人の心を感じること

 

最初にありがとう

最後にありがとう

 

それだけで

プレゼントは

贈られた人の心の中で

生きてゆく

 

贈った人の気持ちが強いほど

贈った人の思いが深いほど

 

贈られた人がその心を

感じることが出来なければ

 

贈った人の絶望と

贈られた人の思慮のなさが

プレゼントを無にしてしまう

 

綺麗に咲いた薔薇でさえ

たとえ真っ赤に

咲き誇っていたとしても

すべて枯れ果てた

花束のようなもの

 

「ネズミさんに

チューされた花びらは

みんなは、大丈夫かなあって

他の花びらを気遣っている」

 

時に人間は

薔薇の花束の

真の意味を知り

心暖かく生きる生物

 

時に人間は

ネズミにかじられた

花びらよりも

愚かしい生き物

 

それは、

修正がきかない

天性の資質であるのかも

しれない

 

あなたは

どちらのカテゴリーの

人間でしょうか

 

わたくしは

こんな風でも

人の取る行動の意味を

深く考える人間です

 

「プレゼント」

救われる言葉を探すなら

贈る人を間違えただけ

 

一輪の花をたいせつにできる人

それは花束もたいせつにできる人

 

一輪の花を

たいせつにできる人に

贈ることを想おう

 

そんな風に考えれば

傷つかなくて済む気がする

 

綺麗に咲き誇った薔薇は

心の目を通してみれば

枯れているのかもしれない