マホガニーの黄昏

夕闇が迫る前に

自分の心の内を

映し出す黄昏が

あるという

 

それは

マホガニーのように

金を帯びた赤褐色

 

成功と孤独

守りきれなかった

数々のサウダージ

 

暗闇の頃には

何もかも

忘れ去られる

けなげな思い出話

 

気づかれぬよう

夜空をそっと駆け抜ける

流星を除けば

理解できるはずもない