モーニング・グローリー
なんとなくしあわせ
朝の食卓に
みずみずしいブロッコリーが
添えてあったから
なんとなくしあわせ
いってきますと
振り返る時間の余裕が
あったから
なんとなくしあわせ
石畳が打ち水にはげまされて
キラキラしていたから
なんとなくしあわせ
道端に紫色の小さな花が
咲いているのを
見つけたから
なんとなくしあわせ
なんとなくありがとう
( 詩とファンタジー かまくら春秋社 2016. No. 34掲載 )