ラブレター

一晩悩んで

ゴミ箱てんこ盛り

やっと書き上げた

拙いラブレター

でも

うまくいかないんだよね

うまくいったためしがない

ありったけの自分の気持ちを

届けようとしても

相手には暑苦しいんだろうね

時として独りよがりな情熱は

相手ではなく自分だけを

火傷させる

どうしてなんだろうね

10代のピュアな気持ちは実らずに

悩むものなのかもしれない

それで心も成長してゆく

人の気持ちには

温度差があることを

初めて知って

鼻の頭をへし折られては

強くなってゆく

当時、

自分の描いたラブレターを

全部集めて今の自分が読んだら

きっと破り捨てられた意味が

わかるのだろう

書いたことありますか

ラブレター

その時ののぼせ上がった頭の中

覚えていますか