億千万の風に乗って

上昇気流に乗る時に

自分でつかむしかない感覚がある

たとえば

「鯉が滝登りして龍になる」など

勝手な造語を創り出して

拠り所にするのは

たいした発想としか言い様がない

そういう人がいるものだ

勢いを止めたくない感情は

無鉄砲な若者が高い目標を

掴み取る時の感覚として

大切なのだろう

それくらいの

度胸と覚悟を持っていれば

乗り越えられるものだ

身近な若者が

そういう姿勢をもって

ことに挑むのを見る時

自分の若い頃を

しみじみと思い出す