私から贈る言葉 〜入学式の日に〜
新しい通学路
新たな交通機関
そして
新しい制服
いまどき
詰め入りの
学ランなんて
珍しいねえ
でも
新しい制服
気分はどう?
新しい教科書
新しい本の
いい匂い
第一ページに
折り目を
入れる瞬間の
気持ちを
たいせつに
して欲しい
高校生にもなれば
私は学校へは
顔を出さない
口出しもしない
バンド活動もよし
勉強もよし
目標と自由と責任を
自分で背負い
これからは
自分でおやりなさい
(僕も母親から
そんなこと、言われたっけな)
親など当てにせず
自分の内的世界を
自分の力で築くことだ
ただし受験勉強に関しては
国内の大学入試程度なら
ナビゲートする余力は残っているので
利用してくれれば良い
兎にも角にも
自分ひとりの力で
生きていくのに必要な
準備をする期間の始まり、
それが高校生活と
考えることだ
その笑顔と優しさを決して失わず、
つまらない競争や名誉に
しがみつくことなく
偽善者に惑わされることなく
自由に自分のスタイル
自分のペースで
“This is my true trial.”
そう叫んで
どうしても自分の眼で
見極めてみたいと切望する
なにがしかの
未知の真理を探求して
国境を越え
人間に限らず
生きとし生けるものすべての
来たるべき未来に
微力でも貢献できる
力強い人間として
成長するための
準備をしなさい。
入学おめでとう
これが、
15歳のあなたに贈る
私の言葉