入院患者に対するケアの原則
医療という職業、
まず始めに患者ありき
入院している患者の
不便な思いを忘れないこと
ナースコールがあれば
「すぐに、1分以内に」
患者の元に駆けつけるのが
常識的な行動と記憶している
「待てども待てどもナースが来ない」
そんな苦情を聞いたことは
わたくしが勤めていた病院では
聞いたことが一度もない。
お年寄りだとトイレサポートが
間に合わないことを繰り返していると
おむつの背中の部分に
皮膚炎を起こしたり
時には褥瘡を作ることさえある
綺麗なおむつで皮膚炎を起こす確率は
かなり低い。
紙おむつが皮膚炎の原因だから
普段の下着を持ってくるように
言われる。
原因はナースがすぐに
患者さんのところに出向いて
ケアをしないからではないのだろうか。
皮膚炎の原因!
身体が不自由でトイレに立てない時
下着を濡らせば普段の下着に替えたとて
同じことが起こる確率は高い。
排便排尿のしくじりは患者さんの
人間としてのプライドを傷つけ
医療不信や
入院の不安・寂しさ・ストレスを
増強することが
ほとんどの場合に起こる
ベッド上で食事に使う
テーブルの数が足らないから
他の病室に持って行きますと言われて
患者さんは、どう思うだろう。
そんなかわいそうなこと、
僕なら許さないだろう。
特にコロナ禍で
面会が出来ない状態では。
それは、機能評価の高い病院なら
あってはならないこと
忙しいからとか
土日は
ナースの人数が少ないからとか
そういう理由で
来るのが遅くなったと
弁解しないのが礼儀
入院患者を身内の誰かだと
考えて行動すること
患者さんの状態と心のプライドを
最優先すること
それが出来なければ
優秀な当直ナースとは言えない
肝に銘じるべきこと
A病院で出来ていたことが
B病院では出来ていないのは
なぜ、と患者さんは
不平不満を身内に伝えるものだ。
いまどき、
そんな病院があるという話を聞いて
驚いている。
医療は何処まで行っても
サービス業である
半焼けの餃子を出されたら
お客さんは二度と来ないだろう。
ましてや病気やけがを抱える
患者さんに対するサービスは
手抜かりは許されない。
そう考えて、わたくしは
医療をしてきたが、
そうではないらしい病院の存在に
驚きを隠せない。
患者さんが、
とてもとても
かわいそうだ。