医食同源
エプロン姿
今でも
見られることが
あるだろうか
割烹着なら
和服を着ない現代
家庭では
まず見られないに
違いない
出来合いのものが
なんでもかんでも売っている
便利だけど
なんとなく
寂しい気もする
そうめんつゆ
ちゃんと作る人いるかな?
ドレッシング
ちゃんと作る人いるかな?
祖母のこしらえた
そうめんつゆが懐かしい
刻み椎茸を絡めて食べるの
大好きだった
小学校の家庭科の授業で
教わって
家で作ったドレッシングが懐かしい
ぶつ切りしただけのキュウリが
ありがたくて美味しかった
手作りより買ってきたものの方が
美味しいとしても
やっぱり手作りの価値は
捨てがたい
作ってくれた人の
手間を感じながら
ありがたくいただくのが
食べるものを大切にする
気持ちを育てているような
気がしてる
手作りのありがたさ
少しでも取り戻して
生活していたい
出来合いのものには
喜怒哀楽が少ない
手作りのものには
とっておきの
喜怒哀楽があって
それだけで
いろんな味覚と
いろんな感情が
混ざり合って
しあわせ気分
利便性を追いかけるのは
やむを得ない時代
だけど
手間をかけること
忘れたくない
工夫と創意
医食同源の本当の意味は
食べる人の健康や
食事を作ることを
楽しむ気持ち、かな
栄養のバランスだけを
考えることは
うすっぺらな医食同源
それだけじゃない
食べる人の笑顔
弾む会話
おいしいとか
おいしくないとか
喜怒哀楽がたっぷりの
不完全さが
乗っかってはじめて
医食同源
食べるって
おいしいか
おいしくないか
体にいいとか
体に悪いとか
それだけじゃない
少なくとも
僕は、そう思ってる