四コマ漫画
記憶に残る
うなじに降り注ぐ風
・
かすめて通り過ぎる
秋風のやるせなさかしら
・
降雪の寒々しい
初雪の夜に
何の脈絡もなく
思い出したわ
・
紛れもない
通り過ぎた季節の
記憶の一部に残った
傷跡なのでしょうか
・
朝も昼も夜も
そして朝焼けを
ぼんやり見つめる
あなたの吐息が
一番好きなんだ
・
そう、きっとそう、
うなじをかすめて
通り過ぎたのは
あなたの吐息ね
・
雪降る街角
あなたを待ちわびて
白い息が
四コマ漫画の
吹き出しみたいで
笑っちゃう