夕焼けの街
夕方に街を歩いた
普段なら18時の街を
目にすることはないが
今日は違った
民家の立ち並ぶ
ごく普通の街並みを歩いた
・
焼き鮭の香り
シシトウを焼く匂い
味噌汁も作っているのだろう
この平凡な
嗅覚をくすぐる一瞬
子供の頃に
毎日どこか
道を歩いていると
感じていた穏やかな気分
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忙しく働く大人になって
久しく遠ざかっていた気分
「あの頃は、こんなふうだった」
民家の立ち並ぶ
ごく普通の街並みは
今も変わらずにある
それに気づいて嬉しくなった
・
空を見上げた
夕焼けが美しいと感じた
18時の街には
空模様も
子供の頃と変わらずに、ある
・
ノスタルジックな18時の街
何ともなく夕焼けが
心を照らして
寂しさを紛らしてくれた
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