女をつれてロシアに行きたい

「女をつれてロシアに行きたい」

これは35年くらい前に読んだ本の題名

 

宇多野病院筋ジストロフィー病棟の

患者さんたちが書いた文章や絵画を

一冊の本にまとめたもので、

菅原文太さんが

監修したものだったと記憶する

 

 

男性が女性を好きになる理由って

男なので、おおむねわかる気がするけれど

 

逆に女性は、

どういう男性を好きになるのだろう

 

考えても、未だによくわからない

 

いろいろな人に聞いてみた

DNAが求めるとか、顔とか、

匂いとか、身長や体格とか、

ちょい悪がいいとか、快楽とか

人の意見に左右されない性格とか

高学歴とか、安定した仕事とか、

お金持ちとか・・・やっぱりよくわからない

 

結婚とか現実的なことを考えてばかりいる

大人の女性でなくて

もう少し純粋な感情で恋愛を考えるはずの

ティーンエイジャーの女子にも

聞いてみたい

でも、きっと、聞いてもわからないんだろう

 

驚いたことに、

女性がどういう男性を好きになるかは

女性にもわからないケースがあるらしい

同性でも理解できない相手を選んでいる

女性がいると

 

高校生の頃、好きな女の子に

「私、彼氏がいるから」と、

ふられてみたものの

その相手をみても、

自分が引けを取るような部分は

何一つないのになぜなんだろうって

考えたことがある

女の考えることは本当に理解できない

なんて、思った

 

今も変わらないかもしれない・・・

 

僕ならば、

「女をつれてポルトガルに行きたい」

 

阿久悠の言葉を借りれば

半端なワインより

酔わせてくれるような女

 

つべこべ言わず

孤独な魂を埋め合わせ

たった一人の僕のために生き

ただ尊敬のまなざしを持つ女と

 

そんな空想を膨らませながら

そのうち人生が

終わってしまうのかもしれない

 

笑ってしまう他ない

 

だけど

「女をつれてポルトガルに行きたい」