始末書

始末書って、なんだ?

辞書で調べてみた。

「始末書とは、仕事上でミスや不始末、あるいはトラブルが発生したときに、 会社(社内)に対して、問題やトラブルの一部始終を報告し、同時に反省や謝罪の意を表わすために提出する文書のことをさします。 例えば、会社に金銭的損失を負わせたり、社内規定に違反したり、会社の社会的イメージを著しく損ねたような場合に始末書の作成と提出が必要になります。」

そう書いてあった。

例えばその文言は、次のようなケースに適用されるものだろうか?

 実名を明かさない匿名の、誤解した人が、正しい意義を知る機会を得ることもなく、相手を批判する。

 一方、批判を受けた人は、匿名だがら直接会って説明する機会もなく、よくわからない始末書を書かされる。

 実際には、より上層組織への忖度と既得権益を守るために、上司が部下の正当性を主張することなく、部下の冤罪を生み出す、形だけの始末書。

 言いたいことも言えず、反論することも出来ず、お決まりの表現に基づいて作成するそうだ。始末書を書かせるということは、部下の不名誉を回復することなく、自分の立ち位置を守るために、上司が部下を切り捨てたということと、実質的に同値である。

 おそらく、部下は、大きな無念と失念を背負いながら生きていくことになるだろう。

 匿名さんの言う批判自体が、まさに無批判に、まかり通るなら、人の道を教える「教育」など、いらないということになる矛盾点を、理解できているのだろうか。

 この社会は想像以上にシステムを固守するための忖度と既得権益を堅持する社会なんだ。

それなら、刑事物のテレビドラマにありがちなストーリーのようだ。

やれやれ、このままでは、誰も信用できなくなりそうだ。