思索が生む音楽

思索が生む音楽がある

そこには見せかけの

言葉はない

そこには見せかけの

舞踏もない

あるのは

自分の内奥に

存在するであろう

イデアを

音に変換する心的情動

眼を閉じ

そっと耳を傾けた時に

聞こえてくるノイズ

それを音楽として

受け止める感受性

風の音を受け止め

雨の音に心引かれ

街を行き交う

見知らぬ人たちの足音に

言葉も舞踏も介さずに

ナラティヴを思い浮かべて

メタファーを構築できる

創造性

音楽への共鳴は

自然の織りなす音への思索

風の音を受け止めると

風は落ちてゆく。