成長の階段をのぼってゆく

いつの間にか

子供は成長するものだ。

母親にくっついて

甘えん坊だった男の子が

バスに乗った。

混んでいた。

そこへ

ひとりのおばあちゃんが

乗車してきた。

少年は立ち上がって

「どうぞ」って

席を譲った。

人の目を気にしてしまうと

とても勇気のいる一言。

それを

さも日常会話の延長線で

さらりと口から出した。

親の知らぬ間に

子供はそうやって

一歩ずつ

一歩ずつ

成長していくものだ。

とっても嬉しい。

ちょっぴり寂しい・・・

親の感情とは別次元で

子供は成長してゆく。