抑揚

抑揚

単調なテンポから

逃走をかけて

抑揚に至ると

再び

単調さのありがたさが

胸に沁みる

自分の思い通りは

いつまでも続かない

自分をわかってもらおうと

間接的に行動しても

そのような道理が

通るはずもない

幼子なら試す価値は

あるだろう

悲しいかな

大人社会では

通用しない

それすらわからない

大人がいても

もう、

どうということもない

驚くこともない

大人が幼子のふりをしても

愚かしいだけ

人間は

抑揚と単調さの中で

生きている