断末魔

人生は

生誕の産声に始まり

断末魔の叫びに終わる

そのように

表現されることがある

しかしながら

そうでない寿命に

いくつも、いくつも

直面してきた

どうしてなのかは

わからない

人生山あり谷あり

それは誰しも

分かっている

ただ寿命に抗うことは

誰にも出来ず

生きた人生の価値には

自分で思うことと

周りの人間が思うことに

大きな矛盾が

あるかもしれない

その矛盾が小さいほどに

断末魔は遠ざかり

安らかな恒久の眠りに

変容していくだろう

残念ながら

見る人が見なければ

外観からは識別できる

ものではない