星影に魅せられて
夜空には
無数の星が輝いている
どの星に
あなたはいるのだろう
ほんの一瞬
輝いて魅せてほしい
流れ星じゃなくていい
ほんの一瞬
輝きを増してくれればいい
いま、
揺れるように輝いた
あの星だろうか
そこに君はいるんだね
僕はまだ地球にいるよ
小さな日本っていう国に
地球はね
奇妙な病原体の渦に巻かれて
核シェルターの中で
居眠りを繰り返しているような
閉塞感に満たされた日常なんだ
笑っているのかい
そちらには
こんな奇妙な病原体は
いないのかい?
だろうね
星影がまぶしいよ
僕はどこへ行けばいいんだろう
僕は何をしていればいいんだろう
ほら、また
あの星が揺れるように輝いた
僕は詩をかいているよ
毎日毎日
詩を思い浮かべているよ
読む人がいるのかどうか
読む人がどう感じるか
僕はね、わかってもらえなくても
全然いいんだ
誰の顔も思い浮かばないよ
第一、読んでいる人の姿が
見えないんだから
君が分かってくれていさえすれば
浮かんでくる言霊を
文字におこしているだけ
僕に出来ることは
それくらいしかないんだ
詩がもう一度、言霊にもどって
君に届けばいいね
僕は詩を書いていることにするよ
ねえ、ほら、また
あの星が揺れるように輝いた
まるで会話をしているようだ
きっと、本当はね
流れ星って
君が僕に贈ってくれる
言霊なんだよね
夜空に
無限の星が輝く時だけ
君に逢えるんだね