時間を満たすものたち

五時間の眠りにつき

四時間の本業に就く

二時間の雑務と

一時間の仮眠につき

四時間の本業に就く

一時間の雑務にて

一日の業務が完了する

二時間の休息にたどり着き

四時間の思索に耽り

再び五時間の眠りにつく

雑務と仮眠と思索の時間を

減らさなければ

それ以外のことは出来ない

本業の時間に制限をかけないと

疲弊したこの個体の

健全なる回復が追いつかない

矛盾が、日常の心身バランスの

重心を動かすトリガーとなる

個体の健全なる回復に

必要な時間が年々増加している

癒やすために

癒やされる時間が

必要になる

それが加齢というものだろうか