時間軸を跳躍する

僕の中にある無数の時間軸

大切なものから

意識に上がってこないものまで

続いているものもあれば

途切れているものもある

これから

繋げようとしているものが

あることも自覚している

パラレルに存在するかにみえる

時間軸は

ときに蜘蛛の巣に絡まった

獲物のようにジタバタ

しているかもしれない

一つ一つの時間軸を

大切に歩こうとしてみると

出口の分かっている迷路を

綴るように

蜘蛛の糸がほどけて

深海を照らす灯台のように

一筋の光が眩しくうつる

待ち合わせなどという

前近代的な所作によって

時間軸の合流するタイミングが

訪れたりするものだろうか

中枢系の有髄神経繊維上であれば

オリゴデンドロサイトのおかげで

跳躍伝導が起こるが

時間軸の上で

跳躍伝導をおこすのは

一体何なのであろう

時間軸を跳躍可能にする真実は

「愛」である気がしてならない