晩夏

夏は非日常を

誰もが求めている

他の季節にはない

開放感が

そこにはある

海水浴

打ち上げ花火

冷えたスイカ

かき氷

アイスクリーム

カブトムシ

夏祭り

いつの間にか

蝉の鳴き声が

ツクツクボウシに

変わって

あっという間に

晩夏が訪れる

そういうものだった

今はどうだろう

季節の境目が

見えなくなった

実感しがたい節目

一体いつから

長袖に着替えれば

いいのだろう

晩夏という言葉を

ノスタルジックに

遠ざけてしまった

この日常が、笑っている