木の香り

木の香りがする

気分がいい

 

子供の時によく行った

山の中を思い出してみたり

 

ノコギリをひいて

切り出されたおがくずの

匂いを思い出してみたり

 

木の香りって新しいんだ

 

新しいイメージが

湧いてくるんだ

 

爽やかな森林浴さ

 

山の中を

ミヤマクワガタを探して

懸命に歩く

 

それは今から考えると

とても孤独な作業だった

 

その孤独を

優しく包んでくれるのが

木々の香りだった

新しいイメージだった

わくわく感だった

 

孤独の代償は

新しいわくわくした環境

 

朝起きて窓を開け

新しい空気を部屋に

送り込むときにも

同じようなイメージがある

 

部屋に木製でかたどられた

ソファーを新調しただけなのに

 

こんなことを想って

ひとり悦に入る

 

わずかな木の香りが

孤独を優しく包んで

新しい自分でいることを

忘れないように

してくれている