木枯らしのいたずら

肌寒さは人恋しさ

マフラーを強く巻いて

息を吹きかける

木枯らしが吹くと

風の冷たさが瞳を濡らす

乱れた髪は元には戻らない

無意識に髪を撫でて

何事もなかったことにする

人のありがたみを思い出すのは

木枯らしのおかげかもしれない