柊の丘で

途方もなく歩き続けていると

細い道にたどり着いた

選択肢はなく

ただ一本道を進む

切り株を飛び越え

たき火の残存にむせ

ぬかるみの渦巻きに

足を取られながら

たどり着いたのは柊の丘

とげ状の鋸歯をもつ葉が

あちらにもこちらにも

振り乱されている

邪気を払ってくれているんだ

おそらく縁起のよい兆候が

周りには落ち着いている

ここまで来たのだ

今日は髭を剃らずに

過ごしていよう