梅雨の魔女

あれは、

偽りのない

乙女の涙か

 

薄紫の

梅雨の魔女

に聞けばよい

 

紫陽花の葉に

はじかれて

涙は

ひるがえって

消えた

 

乙女の

如才ない

やわらかな

ガラス玉は

流れ落ちた

 

それが真実でも

乙女の涙だねっ

て、

言って

おやり