横顔

見せたくない横顔

めまぐるしい

一日の終わり

背中に

疲労が乗っかって

猫背になって

ぼーっと

しているとき

表情筋の動きは

枯渇して

笑顔が作れない

何の悩みもなく

ただ

疲れ切っているだけ

それを

不機嫌とか

無愛想で怒っているとか

笑顔一つないとか

じゃべりもしないとか

そういうふうな

表現で、見るならば

その横顔の理由すら

慮る配慮のできない

感性の乏しいひと

にちがいない

その横顔は

見られたくない

そう思わずに済むのは

心を許しているひと

だけ

かもしれない

心の有り様の

何一つ隠さずに済むひと

だけ

かもしれない