死生観

手を離す

軽くなる

満ちてゆく

これは藤井風の

楽曲の歌詞の一部である

ダーツの真ん中を

射抜くような

人生の最期に感じ取る

幸せに満ちた表現に思える

日常のあらゆることと

手を切って

背負うものを取り払って

本来の自分の姿に戻って

土に帰っていくような

イマージュが心地よい

それは現在の

自分の願望であるかも知れない

不必要な重荷を全て下ろして

自由に生きたいと

思うことがよくある

面倒な人間関係は取っ払って

寂しさよりも孤独を選ぶ

それは父親の生き様だったはず

血は争えないものなのだろうか

わたくしは自分の父親のような

生き方をしないように

生きてきたはずなのに

どうしたことだろう

面倒な人間関係は

切り捨てるとしても

孤独よりも

寂しさを埋める生き方を

選びたいと

考えているはずなのに