泡のように

泡のように

ひととき

滑らかに

穏やかに

ふわふわっとして

たいせつにされ

時が過ぎれば

跡形もなく

消えてしまう

 

そんなもんで

いいのかな

 

それなら

楽でいい

 

人の気持ちを

楽にして

喜んでもらえて

気分にけじめがついたら

洗い流されて

消えていく

 

人間さえも

そんな存在なのかな

 

徒然草も方丈記も

同じ事、言っているよね

 

無常観など

掌の上にかざされた

石けんの泡のようなもの

 

わかりきった道化者

 

深々と感動できるのは

その時代に根ざした

文学的価値観

 

今は昔、ではなく

これからの未来の

話をしたい

 

今の今、

今のこれからって、

書き出しで