海月

誰の言葉にも耳を貸さず

水槽に浮遊する

海月の動きを観察する。

それは自分も水槽の中で

戯れているからか。

それとも

自分とは無縁の世界の生物を

傍観しているだけで、

時間が来れば

やがて終わってしまう何かに

気付いたからだろうか。

たわわに揺らぐオブジェを感じて

安堵するわたくしというオブジェ。

海月は主体でも客体でもなく

にわかに漂い続けている。

お互いの存在自体が

無意識のようなものだと

おどけているだけなのか。