瀬戸際

階段を踏み外して

倒れ込んでしまった

眠気でフラフラしていたのと

重い荷物を3つも持っていて

足元が見えなかった

そんな時に限って

もう一段ある階段に気づかすに

倒れ込んでしまった

一瞬動けなくなった

起き上がることができなかった

このまま

死んでしまうのだろうかと

不思議な気分に巻き込まれた

しかし恐怖感も

自分の命が惜しいとも

思わなかった

体を動かす気になったとき

どういうわけか

食べたいものがいくつも浮かんだ

美味しそうだと思うものに限って

人の寿命を縮めるような

ジャンキーで

カロリーの高いものばかりだ

そう思いながら

立ち上がって荷物を担いだ