琥珀色のナラティブ

時間はいたずらに過ぎてゆく

過ぎ去ってしまった時の流れを

琥珀色に染める

時間には絶えず物語が伴走し

琥珀色のナラティブに姿を変える

ブラウニーのような妖精

Sadeが聴かせるKiss of life

いつの間にか通り過ぎてゆく時代を

ポップに回想できれば

フラクタルな万華鏡を覗き込むように

遠い記憶の固執から解放される

華やいだ桜の季節に身をまかせて

時間旅行が始まる

これからどこへ行こうと

琥珀色のナラティブに

苦悩することもないだろう

黄昏に佇む小さな公園のベンチ

たとえ人っこ独り姿がなくても

心は微笑みながら散歩している

夢を見ながら目を覚ましている

時間が存在しなくても

空と大地が握手する場面を

海が手助けしている

僕はただ

ぼんやりそれを眺めている