琥珀色のナラティブ
時間はいたずらに過ぎてゆく
過ぎ去ってしまった時の流れを
琥珀色に染める
・
時間には絶えず物語が伴走し
琥珀色のナラティブに姿を変える
ブラウニーのような妖精
Sadeが聴かせるKiss of life
いつの間にか通り過ぎてゆく時代を
ポップに回想できれば
フラクタルな万華鏡を覗き込むように
遠い記憶の固執から解放される
・
華やいだ桜の季節に身をまかせて
時間旅行が始まる
これからどこへ行こうと
琥珀色のナラティブに
苦悩することもないだろう
・
黄昏に佇む小さな公園のベンチ
たとえ人っこ独り姿がなくても
心は微笑みながら散歩している
夢を見ながら目を覚ましている
・
時間が存在しなくても
空と大地が握手する場面を
海が手助けしている
僕はただ
ぼんやりそれを眺めている