白い椅子

白い椅子に座っていた

 

木々を眺めていた

 

森の風景に溶けていた

 

白い椅子は

自然を視る

目線を与えてくれた

 

そして

いつの間にか

 

森の小枝の上で

穏やかな声で囁く

鳥になっていた