白い メニュー

近い将来

一人暮らしを強いられることに

なった時のことを

考えることがある

学生の時は

自炊して

いろいろな料理を作ることが

楽しかった

自分オリジナルの

オムライス

一人鍋

友達が釣ってきた魚を

焼いたり刺身にしたり

差し入れでもらった唐揚げで

おなかを壊してみたり

買い物に行って

どんなメニューするか

食材を選びながら考えたり

それはそれで

一人暮らしの楽しみだった

今はどうだろう

コンビニへ足を運べば

おおよその食べ物がそろっていて

作る必要もない

便利だけれど工夫がない

楽だけれど

すぐに飽きが来そうだ

今のうちから

行きつけの小料理屋でも

何軒か

探しておこうか

もう一度、

自炊のパワーを

復活させておこうか

いろいろ考えてみる

学生の時は

時間がたっぷり残されていたから

いろいろなことができた

これからは

そうそう

時間に余裕があるわけでもない

今となっては

自分のしたいことは

そういうことではない

かといって

最後の晩餐が

コンビニ弁当では

あまりに寂しい

行きつけの小料理屋、

真剣に探すことを

考えてみよう

何も書かれていない

白いメニューの冊子を

ながめたりするのは

よそう

自分で書き加えるのは

やめておこう