知力と筋力

体幹の動きを

スムーズに出来る手応えが

徐々になくなり

代謝の悪さと

運動不足が腰を痛めつける。

そこで30年ぶりの

筋トレを始めることにした。

とくに下半身の筋肉が弱っている

筋トレを始めるに値する

全身のバランスが失われている

そこでまずは

栄養学的な転換が必要になる

体脂肪をそぎ落とし

ウエイトを下げることから始めた

その上での

美しく絞られた筋肉質の肉体を

作り上げていく。

何の苦労もなく

1ヶ月あまりで8kg減量した

考えてみれば

2リットルボトル4本分だ

摂取カロリーを抑えて

とりわけ糖質を控える

お米をカットするだけでも

この調子だ

あと12kg減量すれば

学生の頃に戻る

つらいとは思わない

体調はむしろ良くなっている

徐々に筋肉量を増やしていけば

きれいなフォルムが蘇るだろう

無駄のない筋肉質の肉体

それも必要なことだと考えた。

知的活動とは

直接的には結びつかないが

健康的に身体を管理することで

知的活動の邪魔にならない

体作りをする。

御託を並べる前に

自分の体型をコントロールして

自分のイメージする理想に近づける。

それだけのことだ

いまさらモテたいわけでもない

ただ自分のイメージする装飾性を

自在にしたいだけ

自己満足のためであって

誰かを喜ばせたいとか

そんな幼稚なことは

一つも考えていない。

描きたい絵を描く

頭の中にあるイメージ通りの

彫刻を彫る

そんなことどもと

大して変わらない。

身体に関するイデアの具現化

それが出来るかどうか

自分自身を試しているだけだ。

来年の夏までに実現してみせる

知性が肉体を

上回っていることの証明

少し三島由紀夫の試みに

似たところがあるかもしれない