紙上芸

面白いことを

あえて

思いつこうとすると

眉間に皺がよったりして

真面目に考えている

日常の何気ない会話の中で

とっさに出た一言が

一番面白い

即興性の面白さ

漫才やコントの

ネタづくりは大変だろうね

全体の構成

つかみ・流れ・落ち

そして

スピード感の強弱

客の反応で変化をつける、等々

まさに聴衆との関係性の上に

成立する3次元の芸術

紙上だけの2次元芸術である

小説や詩歌で

面白いことを表現することも

難しい

書き手の意図するイマジネーション

読み手の受け取るイマジネーション

どちらもが一致して

ある場面を想起することが

できるかどうか

トライする価値がありそうだ