言えない気持ち

僕は悪くない

そう思っていた

 

だから横を向いた

そうしたら涙が出てきた

 

どうしてだろう

僕は悪くないのに

 

うつむき加減に前を向いて

そっと顔を上げた

 

君も泣いていた

 

「ごめん」

思わず言ってしまった

 

君の涙が一つに集まって

小さなダイアモンドになった

 

それが、きらり

輝いた瞬間

二人は微笑んだ

 

 

あのとき

本当はこんなふうに

「ごめん」って言って

謝りたかったんだよ