轍(わだち)を越えて

轍を背中に見た

 

ぬかるんだ道を

車が通った後

かもしれない

 

自分が歩んできた

軌跡かもしれない

 

轍が目の前にも

横たわっていた

 

その道筋とは垂直に

大きく飛び跳ねてみた

 

空に浮かぶ虹を

またいで飛ぶように

自由な気分で

嬉しくなった

 

水たまりが目の前で

歩く道を通せんぼした

 

大きく飛び跳ねて

通り越した

 

そうしたら

再び

空に浮かぶ虹を

またいで飛ぶように

自由な気分で

嬉しくなった

 

水たまりも

雨が降った後の轍

 

そう思うと

晴れたら蒸発して

消えていくのが

惜しい気もした

 

だけども

轍を振り返って

大切に思っていたら

前へは進めない

 

轍は過去

良かれ悪しかれ

終わったこと

 

背後に残してきた

轍に満足して

ニンマリしているばかりなら

立ち止まっているのと同じ

 

今の自分がどうなのか

未来の自分がどうあるのか

 

轍を飛び越えて

前を向く

 

古いアルバムを見るのは

少しにして

これから写真にうつる自分を

より良いものにしていこう

 

大切なのは、”Next”

 

“One step beyond a  wheel track,”

“Over the rainbow,” and

“Let us get out of a rut.”

 

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