逍遥

この道は

どこまで続くのだろう

道路標識はいくらもあるが

自分の進むべき方向は

教えてくれない

人生の道標は

街角に見当たるはずもない

あてどない

この道は

どこへ続いているのだろう

追い求めているものは

どこにあるのだろう

遥かなるその場所まで

つよい意志を失わず

どんなことがあっても

辿り着くまで進みきる

今できることは

この不安定な道を

ただ歩き続けること

立ち止まらずに

ただ歩み続けること

辿り着く場所を

目的地とか夢とか

さまざまに

人は名付ける

辿り着く場所の名前など

わからなくてもいい

この道を歩き続ける

この道程を歩き切るまで

立ち止まらない

世界は変わってゆくだろう

世情は味方をしてくれないだろう

傍観者たちよ

笑うがいい

愚かしいと

冷たい視線を浴びせればいい

それでも

この道を歩き続けていく

どこまでも

どこまでも

燃え尽きて灰になるまで