通り過ぎてゆく

人間とは

通り過ぎていく生き物

 

若い時に

ワクワクしたとしても

生涯同じ気持ちでは

いられない

 

その歳々に

通り過ぎていく

違った感情がある

 

外見や人柄や

信頼可能な考えも

目の前を通り過ぎてゆく

 

自分自身なのか他の人なのか

 

その多くは、

自身の内面が成熟するにつれ

かつての自分には

必要であったものが

今の、未来の、自分には

必要のないものに

変わってゆく

 

経験と成長の過程で

やがて、

今と、未来の、自分に

本当に必要なことが

見つかり

 

人間は

通り過ぎてゆく生き物では

なくなる

 

そうすれば

価値観は変わらず

恒久の安寧が

得られる段階の生き物に

なる

 

人間とは

通り過ぎてきた生き物

 

今と未来を

見つめていれば

生き生きとした

眼光を保ったまま

進んでいける

 

人間は通り過ぎながら

何かを得、何かを失い

そしてまた、何かを得る

 

ついには、得るものが

一つでいいことを

理解できるようになる