遊歩道
海岸沿いに
コンクリートで
固められた
遊歩道があった
歩いた
潮風に吹かれ
陽射しを浴びながら
歩いた
程なく
新しく出来たらしい
リゾート施設が現れた
全面ガラス張りで
海の遠くを見渡せる
2階のラウンジで
ヨットの数を数えながら
アイスコーヒーを飲んだ
再び遊歩道で
潮風に吹かれた
オーシャン・ブルーに
染まりながら
気がつくと
透明になって
歩いていた
果てしない海の青さ
それを透明なクリスタルが
見渡していた
あの海の青さが
今も時折
身体を通り抜けてゆく