道ほどに

僕はどこへ行けばいいのだろう

僕はどの道を進めばいいのだろう

教えてくれる人もなく

道標のない道を迷いながら

進んでゆくしかなかった

具体的にどういう方法で

どういう場所に歩いていけばいいのか

全くわからなかった

それでも迷子になりながら迷い道を彷徨い

ようやく辿り着いた

道なき道に軌跡が残り

若き日の自分自身が

通り過ぎて来た道を

ようやく眺めることが

出来るようになった

たくさんの人たちを

傷つけてしまったのかもしれない

たくさんの人たちの

役に立ったのかもしれない

だから

自分ひとりで

歩いて来たわけではないんだ

僕が作った道が見えるんだ

だけれども

道はまだ続いている

全くどこにも見えない道が

人生とは

見えないところに道を創って

前に進むこと

いつもそうなんだ

そういうものなんだ