道程

きっと、

通ったんだろうね

 

車窓から見下ろす

線路沿いの道路

 

一本道だから、

たぶんそうなんだろう

 

あれこれの考え事が

走らせていた車は

景色を削り取っては

道ほどのうねりに

まかせたまま

迷子になっていることに

気付かない

 

真夜中、

霧の白煙に視界を遮られ

道無き道に

ハンドルを失って

雲に浮かんだ車体に

揺られていた

 

耐え難い眠気と戦いながら

やっと、たどりついた

あの線路沿いの道路

 

きっと、

通ったんだろうね