遠雷

逢いたくて寂しい朝焼け

寂しくて逢いたい黄昏

逢いたくて、寂しい時

日の光に

身体が焦がれてゆく

寂しくて、逢いたい時

暗闇に

身体が溶けてゆく

逢いたくて、寂しい時

散歩の子犬が

しっぽを振って

優しく吠える

寂しくて、逢いたい時

月の雫が

大丈夫だよって

声をかけてくれる

逢いたい気持ちと

寂しい気持ちが

交互に現れて

心の内側を

確かめようとしている

みたいだ