雅 (MIYAVI)やかに

鼻をほじっている

 

息苦しい鼻腔の

深いところにある

岩石を掘り起こす

 

右の洞窟は片づいた

 

花を見ている

 

至福の香りを醸し出す

美しい赤い花

 

そっと水をかける

 

鼻も花も

いたわりながら

大げさに幸せを

いただいている

 

それが日常の

ありきたりで

穏やかな

わたくしの生活

 

汚いとか綺麗とか

そういうものではなく

 

鼻も花も

わたくしの一部

 

それを愛しくさえ

想ってくれる人も

わたくしの一部

 

そして

わたくしはそのひとの一部

 

雨が降っても

風が強くても

 

それは窓の外の出来事

 

だけど

それもさえ

わたくしの一部分

 

わたくしの

生来的な

美的理念のようなもの

 

MIYAVIやかに

生きている