雨夜

外に出てみると

雨が降っていた

傘がない

晴れているふりをして

いつものとおりに

歩いて進んだ

道路沿いの

ショウウインドウ

華麗なマネキンが

両手を振りかざし

白いドレスを自慢する

濡れたまま

立ち止まる余裕もなく

それを横目に

早足で通り過ぎた

マネキンは微動だにせず

微笑んだまま

びしょ濡れのコートを

見送ってくれている

あとどれくらい

歩こうか