非常事態の倫理観

92年頃だろうか

別府の浜脇にある

ラーメン屋にいた

 

そのとき、

すごい地震が起こって

厨房のお湯などが

ひっくり返って

大変なことになっていた。

 

テレビの速報で

別府湾に

津波が近づいている

事を知った

 

友達の運転する車で

津波が来る前に

海岸沿いの別大国道を

突っ切って大分市に

戻ることにした

 

友達は140km・hで

ぶっ飛ばしていた

 

そこへ後ろから

パトカーが

サイレンを鳴らしながら

近づいてきた

 

友達は観念していたが

津波にのまれてはまずいと

スピードを落とさなかった

 

次の瞬間、

パトカーは

それ以上のスピードを上げて

我々の車を追い抜いていった

 

非常事態のエピソード

 

警察はその状況を理解して

人命第一に考えてくれたのだろうか

 

それとも

我々にかまっている場合ではないと

自分たちの命を第一に考えて

突っ走っていったのだろうか

 

いずれにしても交通法規は無視され

我々も警察も命に別状はなかった

 

いまだに考えさせられる

非常事態の倫理観

 

真実は迷宮入り

良いように考えておきたい